ベンチプレスで60kgを10回挙げられたら、練習の成果として喜んでよいと思います。ただ、その数字だけで人の強さを一律に順位づけることはできません。
体格、経験、動かす範囲、補助の有無などで条件が変わるからです。まだ60kgが挙がらなくても、それだけで自分を弱いと決めつける必要はありません。
60kgを1回と10回では、違う記録になる
同じ60kgでも、1回挙げることと、続けて10回挙げることは違います。繰り返すうちに疲れが出るので、同じ条件で回数を伸ばせたなら、自分の進歩として記録できます。
私は元の記事で、60kgを10回挙げることを一つの目標として紹介しました。当時の自分のベンチプレス動画も残しています。
これは当時の個人記録で、全員にまねしてもらうためのフォーム見本ではありません。扱う重さや動き方は、自分の状態に合わせてください。
「何か月でできるか」は決めつけない
元の記事では「体感では1年」と書きましたが、これは私の感覚でした。1年で必ず到達するという目安にはできません。
練習できる頻度、これまでの運動経験、体調などは人によって違います。期限に間に合わせるために急に重さを増やすより、自分が安定して扱えるところから進めたいですね。
山澤礼明さんの、参加者にベンチプレスへ挑戦してもらう動画も紹介していました。いろいろな人の挑戦として楽しめますが、初心者全体の平均値を示す調査ではありません。
体重だけで目標を決めなくてもいい
自分の体重と同じ重さを挙げたい、という目標を持つ人もいます。それを励みにするのは一つの考え方ですが、全員が最初に目指すべき基準ではありません。
人と比べるときは、体格だけでなく、経験や挙げ方の条件も違うことを忘れないようにします。見た目から相手の体重や筋力を決めつけず、まずは自分の前回の記録と比べてみてください。
重さより先に、器具の使い方を確認する
ベンチプレスは、体の上で重りを扱う運動です。初めてなら、ベンチの位置、ラックの高さ、セーフティ、プレートを固定するカラーの扱いを、施設の説明に沿って確認します。
バーを外す、下ろす、押す、ラックへ戻すところまで、一連の動きを教わっておきたいです。挙がらなくなったときの対応や補助の頼み方も、挑戦する前に確認してください。
動画は予習に役立ちますが、自分の動作が合っているかを見てもらう代わりにはなりません。元の記事で参考にしていた解説も、学ぶ入口として載せておきます。
回数と重さを、少しずつ調整する
同じ重さで回数を伸ばす方法も、重さを少し増やして練習する方法もあります。どちらを選ぶかは、現在のフォームや疲れ具合、練習全体を見て考えます。
「50kgを10回できれば、60kgは必ず何回できる」というように、別の重さでの回数を保証することはできません。数字の換算だけを頼りに、急に重い重量へ挑戦しないようにします。
- 扱った重量と回数、セット数を残す
- 補助の有無や、動かした範囲もそろえて比べる
- フォームが崩れる前に区切り、無理な反復を重ねない
- 休養を取り、痛みや体調不良がある日は内容を見直す
刺激を増やせば増やすほどよい、というわけではありません。次の練習に支障が出るほど詰め込まず、進め方に迷う場合はトレーナーに相談してください。
ベルトやリストラップは、必要に応じて
元の記事では、ゴールドジムのプロレザーベルトG3324と、SBDのリストラップを紹介していました。道具を使うかどうかは、目的や使い方に合わせて考えます。
ベルトやリストラップを着ければ、必ず重量が伸びる、けがを防げるというものではありません。サイズや装着方法を確認し、フォームやセーフティの代わりにしないようにします。
G3324の仕様は、フィットネスショップの製品ページで確認できます。一部入荷待ちの表示があるため、在庫やサイズは購入時に確認してください。
GOLD’S GYM G3324 プロレザーベルトの製品情報
SBDの公式サイトは、2026年10月27日の確認時点でメンテナンス中でした。商品を確認できないため、購入リンクは載せていません。
自分の記録として、積み重ねを喜ぶ
60kgを10回挙げられたなら、その過程で覚えたことや続けた練習も含めて、大切な記録です。まだ届いていなくても、前より安定して動かせるようになったことには意味があります。
ほかの人の数字に急かされず、無理なく扱える重さで練習を続けていきましょう。